
ある朝、パソコンを起動したときに、こんなダイアログが突然出て驚いた人はいませんか?
「C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.MicrosoftOfficeHub_19.2510.61021.0_x64_...\M365Copilot.exe が見つかりません。名前を正しく入力したかどうかを確認してから、やり直してください。」
見慣れない「M365Copilot.exe」というファイル名。
「え、Copilotって壊れた?」「Officeがおかしくなった?」と不安になりますよね。
結論から言うと――
このメッセージはMicrosoft 365(Office)側の一時的な更新ミスによって起きる “一過性のエラー” です。
再起動で消えたなら、深刻な問題ではありません。
- そもそも「M365Copilot.exe」って何?
- なぜ「見つかりません」エラーが出たのか?
- 「タスクバーのCopilotは普通に起動する」理由
- このまま放置しても大丈夫?
- 念のためのチェックと再発防止策
- もし再発する場合の対応
- 同様の報告事例(2025年10月以降)
- まとめ:気にしなくて大丈夫
- コメント欄:あなたの環境ではどうでしたか?
そもそも「M365Copilot.exe」って何?
Windows 11では、AIアシスタント機能「Copilot(コパイロット)」がシステム全体とOfficeに統合されています。
実はCopilotには2系統あります。
- Windows Copilot(システム統合型AIアシスタント)
- Microsoft 365 Copilot(Word、Excel、Outlookなどの業務支援AI)
今回のメッセージに出ている「M365Copilot.exe」は後者のMicrosoft 365 Copilot。
つまり、WordやExcelなどで「AIに要約してもらう」「文書を下書きする」といった機能を呼び出す裏側のプログラムです。
この実行ファイルは「Microsoft Office Hub(=Officeランチャーアプリ)」の中に含まれており、
Windows起動時に 自動更新チェック や バックグラウンド初期化 が行われます。
なぜ「見つかりません」エラーが出たのか?
原因はシンプルで、更新中に参照先のファイルが一時的に存在しなかったためです。
もう少し技術的に言うと、
- Windowsが起動直後に古いパスを参照
- そのタイミングでMicrosoft StoreがOffice Hubをアップデート中
- 一瞬だけ「M365Copilot.exe」が差し替え中で見つからず
- 結果、ダイアログが一度だけ表示
という流れです。
この状態でエラーが出ても、バックグラウンド更新が完了すれば自動的に解消されます。
あなたが再起動した際に再発しなかったのは、まさに更新処理が完了したからです。
「タスクバーのCopilotは普通に起動する」理由
タスクバーから開くCopilotは、システム側の**「Windows Copilot」で、
エラーに出ていた「Microsoft 365 Copilot」**とは別物です。
つまり、
- 起動時にエラーを出していたのはOffice連携側のAI(M365用)
- 手動で起動できたのはWindows統合型AI(別モジュール)
両者は似ていますが、内部的には異なるアプリなので、
片方が更新中でももう一方は普通に動作する、というわけです。
このまま放置しても大丈夫?
はい、再起動後にエラーが再発していなければ放置で問題ありません。
M365Copilot.exe の一時的な呼び出しミスは、実際に Microsoft のフォーラムや Reddit でも複数報告されていますが、
どのケースも「その後は再発せず」という共通点があります。
WindowsAppsフォルダー内のアプリは Microsoft Store により自動的に修復・更新されるため、
ユーザーが手動で修復操作をする必要はほとんどありません。
念のためのチェックと再発防止策
再発を完全に防ぎたい場合は、以下の3ステップをおすすめします。
(1) Office Hubの更新を確認
「Microsoft Store」を開き、
右上の自分のアイコン →「アプリとデバイスの管理」→「更新プログラムを確認」。
Office Hub(正式名称:Microsoft Office アプリ)が最新版に更新されていればOKです。
(2) システムファイルを簡易チェック
コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを1行ずつ実行します。
sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
→ Windowsのシステム整合性を自動修復してくれます。
(3) 自動起動アプリを整理
「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」から、
OfficeやCopilot関連が複数登録されていないか確認し、不要な重複エントリをオフにします。
もし再発する場合の対応
何度も同じエラーが出る場合は、Office Hubの内部キャッシュが壊れている可能性があります。
その場合は次の順で対処します。
1️⃣ Office Hubを再インストール
Microsoft Storeで「Office」を検索 → アンインストール → 再インストール。
2️⃣ Windows Updateを実行
Copilot関連の修正が配布されていることがあります。
3️⃣ Microsoft 365アカウントの再サインイン
キャッシュされたトークンが古いと、M365Copilot.exe呼び出しに失敗することがあります。
同様の報告事例(2025年10月以降)
「Windows起動直後だけ出て、再起動したら消えた」
「Office Hubのバージョン更新直後に出たが翌日には消えた」
「Copilot自体は動くので無視してOKとMSサポートに言われた」
こうした報告が多く、Microsoftコミュニティでも“既知の一時エラー”として扱われています。
まとめ:気にしなくて大丈夫
・原因:Office Hubの自動更新中にCopilot実行ファイルが一瞬見つからなかった。
・対処:再起動後に再発しないなら放置OK。
・再発する場合のみ、Office Hub再インストールまたはWindows Update実行。
コメント欄:あなたの環境ではどうでしたか?
「再起動したら直った」「Officeの更新で解消された」など、
同じ症状に遭遇した人の報告をぜひ共有してください。
Copilot関連のエラーは“更新中の一瞬”が原因のことがほとんど。
慌てず再起動、それで直れば100点です。