エラー大全集

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Windows 11起動時に「M365Copilot.exeが見つかりません」と出るのは大丈夫?一時エラーの正体と再発防止策(2025年11月1日公開)


ある朝、パソコンを起動したときに、こんなダイアログが突然出て驚いた人はいませんか?

「C:\Program Files\WindowsApps\Microsoft.MicrosoftOfficeHub_19.2510.61021.0_x64_...\M365Copilot.exe が見つかりません。名前を正しく入力したかどうかを確認してから、やり直してください。」

見慣れない「M365Copilot.exe」というファイル名。
「え、Copilotって壊れた?」「Officeがおかしくなった?」と不安になりますよね。

結論から言うと――
このメッセージはMicrosoft 365(Office)側の一時的な更新ミスによって起きる “一過性のエラー” です。
再起動で消えたなら、深刻な問題ではありません。

そもそも「M365Copilot.exe」って何?

Windows 11では、AIアシスタント機能「Copilot(コパイロット)」がシステム全体とOfficeに統合されています。

実はCopilotには2系統あります。

  • Windows Copilot(システム統合型AIアシスタント)

  • Microsoft 365 Copilot(Word、Excel、Outlookなどの業務支援AI)

今回のメッセージに出ている「M365Copilot.exe」は後者のMicrosoft 365 Copilot
つまり、WordやExcelなどで「AIに要約してもらう」「文書を下書きする」といった機能を呼び出す裏側のプログラムです。

この実行ファイルは「Microsoft Office Hub(=Officeランチャーアプリ)」の中に含まれており、
Windows起動時に 自動更新チェックバックグラウンド初期化 が行われます。

なぜ「見つかりません」エラーが出たのか?

原因はシンプルで、更新中に参照先のファイルが一時的に存在しなかったためです。
もう少し技術的に言うと、

  • Windowsが起動直後に古いパスを参照

  • そのタイミングでMicrosoft StoreがOffice Hubをアップデート中

  • 一瞬だけ「M365Copilot.exe」が差し替え中で見つからず

  • 結果、ダイアログが一度だけ表示

という流れです。

この状態でエラーが出ても、バックグラウンド更新が完了すれば自動的に解消されます。
あなたが再起動した際に再発しなかったのは、まさに更新処理が完了したからです。

「タスクバーのCopilotは普通に起動する」理由

タスクバーから開くCopilotは、システム側の**「Windows Copilot」で、
エラーに出ていた「Microsoft 365 Copilot」**とは別物です。

つまり、

  • 起動時にエラーを出していたのはOffice連携側のAI(M365用)

  • 手動で起動できたのはWindows統合型AI(別モジュール)

両者は似ていますが、内部的には異なるアプリなので、
片方が更新中でももう一方は普通に動作する、というわけです。

このまま放置しても大丈夫?

はい、再起動後にエラーが再発していなければ放置で問題ありません。
M365Copilot.exe の一時的な呼び出しミスは、実際に Microsoft のフォーラムや Reddit でも複数報告されていますが、
どのケースも「その後は再発せず」という共通点があります。

WindowsAppsフォルダー内のアプリは Microsoft Store により自動的に修復・更新されるため、
ユーザーが手動で修復操作をする必要はほとんどありません。

念のためのチェックと再発防止策

再発を完全に防ぎたい場合は、以下の3ステップをおすすめします。

(1) Office Hubの更新を確認

「Microsoft Store」を開き、
右上の自分のアイコン →「アプリとデバイスの管理」→「更新プログラムを確認」。
Office Hub(正式名称:Microsoft Office アプリ)が最新版に更新されていればOKです。

(2) システムファイルを簡易チェック

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを1行ずつ実行します。

sfc /scannow

DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

 

→ Windowsのシステム整合性を自動修復してくれます。

(3) 自動起動アプリを整理

「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」から、
OfficeやCopilot関連が複数登録されていないか確認し、不要な重複エントリをオフにします。

もし再発する場合の対応

何度も同じエラーが出る場合は、Office Hubの内部キャッシュが壊れている可能性があります。
その場合は次の順で対処します。

1️⃣ Office Hubを再インストール
 Microsoft Storeで「Office」を検索 → アンインストール → 再インストール。

2️⃣ Windows Updateを実行
 Copilot関連の修正が配布されていることがあります。

3️⃣ Microsoft 365アカウントの再サインイン
 キャッシュされたトークンが古いと、M365Copilot.exe呼び出しに失敗することがあります。

同様の報告事例(2025年10月以降)

「Windows起動直後だけ出て、再起動したら消えた」
「Office Hubのバージョン更新直後に出たが翌日には消えた」
「Copilot自体は動くので無視してOKとMSサポートに言われた」

こうした報告が多く、Microsoftコミュニティでも“既知の一時エラー”として扱われています。

まとめ:気にしなくて大丈夫

・原因:Office Hubの自動更新中にCopilot実行ファイルが一瞬見つからなかった。
・対処:再起動後に再発しないなら放置OK。
・再発する場合のみ、Office Hub再インストールまたはWindows Update実行。

コメント欄:あなたの環境ではどうでしたか?

「再起動したら直った」「Officeの更新で解消された」など、
同じ症状に遭遇した人の報告をぜひ共有してください。

Copilot関連のエラーは“更新中の一瞬”が原因のことがほとんど。
慌てず再起動、それで直れば100点です。