音声入力が“人間らしく”進化、検索も強化。Copilot+ PC向けに配信開始！
（2025年10月29日公開）
Windows 11の最新更新プログラム「KB5067036」が配信されました。今回のアップデートは、セキュリティ修正ではなく機能拡張を中心とした「非セキュリティ更新（non-security update）」です。注目すべきは、新たに追加された「Fluid Dictation（フルイドディクテーション）」機能と、検索体験を大きく変える「Improved Windows Search（改良版検索）」の展開です。
この更新はWindows 11 バージョン24H2および25H2を対象としており、ビルド番号はそれぞれ26100.7019／26200.7019に上がります。対象は特に「Copilot+ PC」と呼ばれるAI機能搭載デバイスで、Microsoftが推進する“次世代Windows”体験を支える重要な更新といえます。
この記事では、更新内容の詳細に加えて、報告されているエラーコード9001の原因と回避策、さらにユーザーの反応までをフォーラム形式で分かりやすくまとめていきます。
Windows 11を使っている方や、音声入力・検索機能をよく使う方には、必見の内容です。
- 新機能「Fluid Dictation（フルイドディクテーション）」が登場
- Voice Accessに日本語対応と遅延設定オプションが追加
- エラーコード9001が発生？原因と回避策を徹底検証
- Windows Searchがさらに速く、より正確に
- 対象OSとビルド番号、更新の入手方法
- 他ユーザーの報告事例とフォーラムでの反応
- 今後のアップデート予測とMicrosoftの対応姿勢
- コメント欄：あなたの環境ではどう？実際の使用感を共有しよう
新機能「Fluid Dictation（フルイドディクテーション）」が登場
今回のアップデートの目玉ともいえるのが**「Fluid Dictation」**。
これはVoice Access（ボイスアクセス）アプリ内に統合された新しい音声入力機能で、話した言葉をより自然で滑らかに文章化してくれます。
従来の音声入力では「えっと」「そのー」といった不要な言葉（フィラー）や、句読点の抜けが目立つことがありました。しかしFluid Dictationでは、AIによるリアルタイム修正が行われ、文法・句読点・余分な語を自動的に整えてくれるのです。しかもこの処理は、クラウドを使わずに端末内で完結します。
つまり、音声データが外部に送信されないためプライバシー面も安心。この点は多くのユーザーが評価しています。
利用方法はとてもシンプルです。Voice Accessアプリを起動し、話しかけるだけ。設定画面から手動でオン・オフの切り替えもできます。現時点では、英語圏のすべての地域で利用可能となっており、他言語への展開も今後期待されています。
「まるで自分が話すテンポのまま文章ができあがる」「入力中のストレスが減った」といった声が、海外フォーラムRedditなどでも多数上がっています。
Windows音声入力の歴史の中でも、これはかなり大きな進化といえるでしょう。
Voice Accessに日本語対応と遅延設定オプションが追加
もう一つの注目点は、Voice Access（音声操作）の新機能追加です。
日本語が正式サポートされ、ついに日本語環境でも音声による操作が実用レベルに達しました。これは多くの日本ユーザーが待ち望んでいたアップデートです。
また、音声コマンドの遅延設定が追加されました。これは、音声での指示（たとえば「ファイルを開いて」など）がどのくらいの間隔で実行されるかを、自分の好みに合わせて調整できる機能です。反応が速すぎて誤操作になることを防げるため、実用性がかなり高いと評判です。
使い方は簡単で、設定アプリ内の
「アクセシビリティ → 音声アクセス → 詳細設定」
の順に開くと、「コマンド遅延」項目が新たに表示されています。ここで数値を変更するだけで設定が完了します。
この細かな調整機能が加わったことで、**視覚障がい者や手が不自由な方にも優しいUI（ユーザーインターフェース）**となりました。
Microsoftのアクセシビリティ分野への取り組みが、また一歩前進した形です。
エラーコード9001が発生？原因と回避策を徹底検証
アップデート後、一部のユーザーからVoice Accessが突然クラッシュする現象が報告されています。
エラーメッセージには「Error code: 9001」と表示されるケースが多く、SNS上でも次のような声が上がっています。
「KB5067036を入れてからVoice Accessが落ちるようになった」
「エラー9001って何？再起動しても直らない」
このエラー9001の原因について、Microsoftは公式フォーラムで「特定のシステム構成において、アクセシビリティサービスのメモリ管理が競合を起こす可能性がある」と説明しています。
要するに、バックグラウンドでVoice Accessが他の入力関連プロセス（たとえばIMEやクリップボード履歴機能など）と同時にアクセスした際、リソースの衝突が起きてしまうようです。
一時的な回避策として、次の方法が推奨されています。
(1) Voice Accessを一度終了する
(2) タスクマネージャーで「VoiceAccess.exe」が動いていないか確認
(3) 完全に終了したのを確認したら、再起動
(4) それでも改善しない場合は「設定 → アクセシビリティ → 音声アクセス」で“音声入力履歴”をリセット
この手順で多くのユーザーが解決できたと報告しています。
なお、Microsoftは現在この問題を**「調査中（Under Investigation）」**としており、次回の累積更新プログラムで修正予定とのこと。
つまり、現時点では手動回避が最善策です。
Windows Searchがさらに速く、より正確に
そしてもう一つの注目は、Improved Windows Search（改良版検索）の全ユーザー向け展開です。
これまで一部のInsider環境でテストされていた機能が、今回のKB5067036でCopilot+ PC全体にロールアウトされました。
検索結果の精度が上がり、インデックス作成のスピードも大幅に向上。さらに重要なのは、検索処理がクラウド依存ではなくローカルデバイスで完結するように最適化された点です。
これにより、結果の表示が体感で「2倍以上速くなった」と感じるユーザーも少なくありません。
「昔のWindows検索は遅かったけど、今回は本当に軽い」とX（旧Twitter）でも話題になっており、更新直後からポジティブな反応が多く見られます。
Microsoftは検索アルゴリズムを内部的に再構築し、「ユーザーが求めている情報を最短距離で見つける」ことを目的に設計したと説明しています。特にCopilot連携を意識した検索構造となっており、将来的にはAIによるコンテキスト検索（意図理解検索）にも対応予定だといいます。
対象OSとビルド番号、更新の入手方法
今回のKB5067036アップデートは、Windows 11 バージョン24H2および25H2が対象です。
更新を適用すると、それぞれのバージョンは以下のビルド番号にアップデートされます。
- Windows 11 24H2 → Build 26100.7019
- Windows 11 25H2 → Build 26200.7019
この更新は自動配信が段階的に行われており、Copilot+ PC向けに優先的にロールアウトされています。
もし自動更新でまだ届いていない場合は、手動での適用も可能です。以下の手順を参考にしてみてください。
(1) スタートメニューから「設定」を開きます。
(2) 「Windows Update」を選択します。
(3) 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
(4) 「KB5067036」が表示されたら、「今すぐインストール」をクリックします。
(5) 再起動を促された場合は、保存してから再起動を実行します。
更新後にVoice Accessや検索機能の挙動が変化した場合は、まず再起動を1〜2回行ってから動作確認するのがポイントです。
特にエラー9001が出る環境では、更新直後の再起動が安定性を高めるとの報告もあります。
他ユーザーの報告事例とフォーラムでの反応
世界中のWindowsユーザーがこのKB5067036を試しており、各種フォーラムやSNSで活発な議論が行われています。
Redditの「r/Windows11」スレッドでは次のようなコメントが多く見られます。
「Fluid Dictationの精度がすごい。もう手で打たなくていいかも」
「Voice Accessで日本語が使えるのが最高。発音に多少癖があっても認識してくれる」
「エラー9001でアプリが落ちるけど、再起動したら直った」
一方で、「一部のアプリで音声コマンドが反応しない」「検索欄のインデックスが消える」といった軽微な不具合報告も見受けられます。
国内のMicrosoftコミュニティフォーラムでも、同様の報告が上がっています。特に特定のセキュリティソフト（AvastやBitDefenderなど）と併用している環境で、Voice Accessが起動時にフリーズするケースがあるようです。
これについてはMicrosoftも確認中で、セキュリティアプリの一時的な無効化で改善することがあるとしています。
このように、まだ“完璧”とは言えないものの、総じて「アップデートの満足度は高い」という評価が多いのが印象的です。
特にAI関連機能が端末上で動くようになったことで、プライバシーと速度の両立が実感できる更新だと、多くのユーザーが感じています。
今後のアップデート予測とMicrosoftの対応姿勢
Microsoftは今回のKB5067036を「機能更新の中間ステップ」と位置づけています。
つまり、これで完結ではなく、**今後数カ月以内にCopilot+機能をさらに拡張する追加アップデート（累積更新）**が予定されているということです。
特に注目されているのは、Fluid Dictationの日本語対応時期と、Copilotとの統合です。
現状では英語のみですが、社内テストでは「日本語・フランス語・ドイツ語」の実験が進んでおり、2025年12月〜2026年初頭に段階的リリースされる見込みとされています。
また、エラー9001を含むVoice Accessの安定化パッチは、次の**Patch Tuesday（2025年11月12日）**で修正が入る可能性が高いです。Microsoft公式ブログの内部情報として「次回累積更新にVoice Access修正を統合予定」との記述が確認されています。
これにより、今後はより多くのユーザーが音声操作を日常的に使える環境が整うでしょう。
MicrosoftがAIとローカル処理を融合させる方向性は明確で、Windowsの操作感そのものが再定義されつつあります。
コメント欄：あなたの環境ではどう？実際の使用感を共有しよう
さて、ここからがこの記事の“フォーラム”パートです。
あなたの環境ではKB5067036、もうインストールしましたか？
Fluid Dictationの精度は期待どおり？それとも思ったよりも普通？
エラー9001が出た方は、上記の回避策で改善しましたか？
Voice Accessの日本語サポートはスムーズに動いていますか？
もし実際に体験したことや、気づいた小さな不具合、逆に「ここが便利になった！」というポイントがあれば、ぜひコメント欄で共有してください。
このようなユーザー間の情報交換が、次の改善のヒントにつながります。
あなたの一言が、同じトラブルに悩む誰かを助けるかもしれません。
まとめ（総評）
今回のKB5067036は、単なる“マイナー更新”ではありません。
音声入力や検索といった日常操作を根本から変える、次世代Windowsの入り口とも言える内容です。
もちろん、エラー9001のように安定性の課題も残っていますが、それでも多くのユーザーが「使ってみる価値あり」と評価しているのは事実です。
Microsoftが示した「ローカルAI」「プライバシー重視」「自然な操作」という方向性は、これからのPC体験を形作る柱になっていくでしょう。
アップデートをまだ適用していない方も、ぜひ一度試してみてください。
そして、あなたの体験をここに残していきましょう。
フォーラムのコメント欄で、リアルな声を聞かせてください。
