エラー大全集

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【Gmail→Yahoo転送でIndeedだけ届かない】554エラー「Message not allowed」発生の原因と対処法まとめ


GmailからYahooメールに全メールを自動転送している人の中で、

**「Indeed(インディード)からのメールだけ転送エラーになる」**という声が増えています。

実際、あなたの受信ログにも以下のようなエラーが表示されているはずです。

554 Message not allowed - DM Email not accepted for policy reasons.
Please visit https://support.yahoo-net.jp/PccMail/s/article/H000007355 [895]

この「554」エラーは一見するとYahoo側の障害のように見えますが、
実はメール認証システム(DMARC / SPF / DKIM)による正当性チェックが原因で、
特定のドメイン(indeed.comなど)だけが弾かれている状態です。

この記事では、

  • なぜIndeedのメールだけ転送できないのか

  • エラー554の意味と仕組み

  • Yahoo・Gmail・Indeedそれぞれの仕様上の関係
    を、メール転送の仕組みを知らない人にも分かるように解説していきます。

今回の状況

あなたの環境では、

  • GmailからYahooメールへの自動転送を設定している

  • 通常のメール(Amazonや銀行など)は問題なく届く

  • しかしIndeedからのメールだけ、Yahoo側で「554」エラーで拒否される
    という現象が発生しています。

つまり「転送設定は正しい」「Yahooメールも動作している」のに、
Indeedだけが拒否されている──という点がポイントです。

エラー内容の正体

Yahooが返してきた「554 Message not allowed」は、
システムエラーではなく**“Yahooがポリシー上このメールを受け付けない”という明示的な拒否**です。

そしてメッセージ内の「DM Email」は、
**DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting, and Conformance)**の略です。

DMARCとは、メールの送信元ドメインが本当にそのドメインから送られたものかを判定する仕組み。
YahooはこのDMARCポリシーを厳格に採用しており、
SPF(送信元サーバーの正当性)やDKIM(電子署名)が一致しないメールは受信を拒否します。

なぜIndeedのメールだけ転送できないのか

Indeedの送信サーバーはセキュリティが非常に厳格です。
メールの送信元ドメイン(@indeed.com)は「SPF=Strict(厳格認証)」を設定しており、
**「Indeed公式サーバー以外から届くメールはすべて拒否せよ」**というルールが発行されています。

しかし、Gmailの自動転送を使うとメールの送信元はこう変わります。

元メール:
From: contact@indeed.com
送信元サーバー:Indeed公式サーバー

転送後:
From: contact@indeed.com
送信元サーバー:Gmail(google.com)

この時点でSPF認証が崩れ、DMARCに失敗します。
Yahooメールはこれを「なりすまし」と判定し、554エラーを返すのです。

IndeedメールをYahooメールでも確実に受け取るための3つの解決策

では、どうすればこの「554 Message not allowed」エラーを回避して、
Gmail経由でもIndeedのメールをYahooメールで受け取れるようにできるのでしょうか。
以下の3つの方法のうち、環境に合わせて最も現実的なものを選んでください。

✅ ①【推奨】YahooメールにGmailアカウントを直接連携させる

最も安全で確実なのは、「転送」ではなく「読み込み」方式に切り替える方法です。

Yahooメールには、GmailをOAuth認証(安全なログイン連携)で接続し、
YahooがGmailの受信ボックスを直接読み取ってメールを表示する機能があります。

設定手順:

  1. Yahooメールを開く

  2. 右上の「設定(歯車アイコン)」→「メールアカウント」→「他のメールアカウントを追加」

  3. 「Google」を選択し、Gmailにログイン

  4. 「Yahooがこのアカウントのメールを取得する」ことを許可

これで、YahooはGmailから直接メールを取得します。
この方式では「転送」ではなく「APIで読み込む」ため、SPFやDMARCを壊さずに受信可能です。
Indeedのような厳格な送信ドメインでも弾かれることがなくなります。

✅ ② Gmail側で「フィルタ+転送」ではなく「POP/IMAP」経由にする

もしGmailからYahooへ“自動転送”を設定している場合は、
それを一度解除し、Yahoo側でPOP受信に切り替えることも有効です。

手順:

  1. Gmail設定 → 「すべての設定を表示」 → 「メール転送とPOP/IMAP」

  2. 「転送先アドレス」を削除(転送を停止)

  3. 「POPを有効にする」にチェック

  4. Yahooメールの設定から「外部メールをPOPで取得」にGmailアドレスを追加

この方法でもYahooがGmailから直接取得するため、SPF検証に失敗しません。

✅ ③ Indeed側の通知先をGmailアドレスに変更して確認

転送経路でどうしてもブロックされる場合は、
Indeedのアカウント設定で直接Gmailを通知先に指定するのが最も確実です。

Indeedのマイページ → 「アカウント設定」 → 「通知メールアドレス」
→ YahooではなくGmailを登録

これにより、Yahooを経由せずGmailで確実に受信できるようになります。
その上で、必要ならYahooメールからGmailを参照するように設定すれば、
メールの閲覧環境も変わりません。

⚠️ やってはいけない対応

以下のような方法は、一見うまくいくように見えてもトラブルのもとになります。

  • フィルタで自動転送を二重に設定する(SPF認証がさらに崩壊)

  • Yahooで迷惑メール設定を変更するだけ(エラー554は受信拒否なので効果なし)

  • iCloudや別のメール経由で迂回転送(結果は同じくブロックされる)

DMARCエラーは「転送という仕組み」自体が原因なので、
設定だけで回避することはできません。

🔍 まとめ

方法

メリット

デメリット

GmailをYahooに直接連携(推奨)

公式サポート方式で安全。すべてのメールを取得可能

初回設定にGoogleログインが必要

POP/IMAPで取得

SPFを壊さず受信可能

同期間隔に数分の遅延あり

Indeed通知先をGmailに変更

100%届く

Yahoo転送を使わない構成になる

結論:
554エラーはYahooやあなたの設定の不具合ではなく、
「Gmail転送によってIndeedの送信認証(DMARC)が壊れたためYahooが拒否した」ことが原因です。

したがって、

  • 転送ではなくYahooがGmailを直接読み取る方式に変更
    または

  • Indeedの通知先をGmailに切り替える

このどちらかにすれば、再び確実にメールを受け取れるようになります。