
Windows11のValorantでVAN9003エラーを完全に修正して快適にプレイする方法
Windows 11で大人気タクティカルシューター「Valorant(ヴァロラント)」を起動しようとした際、突如として画面に表示される「VAN 9003」というエラーコードに頭を悩ませているプレイヤーは少なくありません。このエラーは、Valorantの強力な独自アンチチートシステムである「Riot Vanguard(ライオット ヴァンガード)」が、Windows 11のセキュリティ要件を満たしていないと判断したときに発生するシステム不適合エラーです。特にWindows 10からWindows 11へアップグレードしたPCや、特定のシステムアップデートを適用した直後のPCで頻発する傾向があります。
ゲームを楽しもうとした瞬間に起動を阻まれるのは非常にストレスフルですが、このトラブルはPCのネットワーク設定、ファイアウォールの権限、キャッシュファイルの蓄積、あるいはアンチチートソフト自体の整合性を適切に整えることで、ユーザー自身の手で確実に解決へと導くことが可能です。本記事では、VAN 9003エラーおよび「This Build Of Vanguard Is Out Of Compliance」という警告文が表示された際に、今すぐ実践すべき具体的かつ効果的な対処手順を、初心者にも分かりやすく詳細に解説します。
- ネットワークの根本的なリセットによる通信環境の正常化
- Windows Defender ファイアウォールにおける通信権限の最適化
- 蓄積された一時的なローカルアプリデータの完全削除
- Cドライブのエラーチェックとファイルシステムの修復
- Riot Vanguardの完全再インストールによる根本解決
- エラー対処時に確認すべき主な設定項目一覧
ネットワークの根本的なリセットによる通信環境の正常化
ValorantやRiot Vanguardは、起動時に極めて厳密なサーバー認証を行っています。ネットワーク設定の内部的な不整合やキャッシュの乱れが原因でVanguardが正常にサーバーと同期できない場合、システム不適合と誤認されてVAN 9003エラーが引き起こされることがあります。まずは、OSの標準機能を用いてネットワーク環境を完全に初期状態へリセットし、通信の通り道をクリーンにしましょう。
最初に、Windowsの「設定」アプリを開きます。スタートメニューの歯車アイコンをクリックするか、キーボードの「Windowsキー + I」を同時に押すことで素早くアクセスできます。設定画面が表示されたら、左側のメニューから「ネットワークとインターネット」を選択してください。画面が切り替わったら、下部にある「ネットワークの詳細設定」をクリックします。
次に、詳細設定の項目内にある「ネットワークのリセット」というメニューを探してクリックします。画面に「今すぐリセット」というボタンが表示されますので、これをクリックしてください。確認のダイアログボックスが表示され、本当にリセットを実行するか尋ねられますので、「はい」を選択します。
この操作を実行すると、PCにインストールされているすべてのネットワークアダプターが一度削除され、自動的に再インストールされます。これにより、蓄積されていた不要なネットワークキャッシュや誤ったルーティング設定が完全にクリアされます。リセット処理が完了すると、システムを再起動するためのカウントダウンが始まりますので、作業中のファイルを保存してPCを再起動させてください。
Windows Defender ファイアウォールにおける通信権限の最適化
ネットワークのリセットが完了したら、次に疑うべきはセキュリティシステムによる通信の遮断です。Windowsに標準搭載されている「Windows Defender ファイアウォール」が、Riot VanguardやValorantのクライアント(Riot Client)の通信を不適切にブロックしていると、アンチチート機能が正常に作動せずエラーが発生します。これらのアプリケーションに対して、プライベートおよびパブリックの両方のネットワーク環境で通信を許可する設定を手動で行う必要があります。
手順として、まずタスクバーの検索バーに「Windows Defender ファイアウォール」と入力し、表示されたコントロールパネルの項目をクリックして開きます。画面の左側に表示されているメニューの中から「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能の許可」というリンクをクリックしてください。
設定変更を行うためには管理者権限が必要となるため、画面右上にある「設定の変更」ボタンを最初にクリックします。これにより、一覧表示されているアプリケーションのチェックボックスが編集可能になります。リストを下にスクロールしていき、「Riot Client」および「Valorant」に関連する項目を探してください。
見つかった場合は、それぞれのアプリケーションの行にある「プライベート」と「パブリック」の両方のチェックボックスに確実にチェックが入っているかを確認します。もしチェックが外れている場合は、両方にチェックを入れて有効化してください。
もしリストの中にこれらのアプリケーションが見当たらない場合は、手動で追加する必要があります。画面下部にある「別のアプリの許可」ボタンをクリックし、さらに「参照」ボタンを押します。PC内のインストール先フォルダ(通常はCドライブ内のRiot Gamesフォルダなど)へアクセスし、対象となる実行ファイルを選択して「追加」をクリックします。追加が完了したら、先ほどと同様にプライベートとパブリックの両方にチェックを入れ、最後に画面最下部の「OK」ボタンを押して設定を適用します。
蓄積された一時的なローカルアプリデータの完全削除
Valorantを長期間プレイしていると、PC内部の隠しフォルダにWebキャッシュやクラッシュログといった一時ファイルが大量に蓄積されていきます。これらのデータが破損したり、最新のアップデート内容と競合を起こしたりすると、Riot Vanguardがシステムの不適合を検知し、VAN 9003エラーを吐き出す原因となります。不要な一時ファイルを一度綺麗に削除することで、システムを健全な状態に戻すことができます。
この操作を行うには、まずWindowsの「ファイル名を指定して実行」ダイアログを使用するのが最も効率的です。キーボードの「Windowsキー + R」を同時に押すと、画面の左下に小さな入力ウィンドウが表示されます。この入力欄に、半角文字でパーセント記号に挟まれた特定のコマンドを入力します。
%localappdata%
上記の文字列を正確に入力し、「OK」ボタンをクリックするかエンターキーを押してください。すると、現在ログインしているユーザーのローカルアプリケーションデータが格納されている隠しフォルダがエクスプローラーで直接開かれます。
開いたフォルダ内には、PCにインストールされている様々なソフトウェアのデータフォルダが並んでいます。アルファベット順にスクロールしていき、「Valorant」という名前のフォルダを探してダブルクリックで開きます。続いて、その中にある「Saved」というフォルダを開いてください。
「Saved」フォルダの内部には、ゲームの動作に伴って生成されたいくつかの一時フォルダが存在します。この中にある「webcache」というフォルダ、および「crashes」というフォルダを見つけてください。これらのフォルダ、およびその内部に含まれているすべてのファイルは、ゲームの起動や進行において削除しても全く問題のない一時的なデータです。選択して右クリックし、完全に削除を実行してください。これにより、破損した一時データによる不具合の可能性を完全に排除できます。
Cドライブのエラーチェックとファイルシステムの修復
ゲームのプログラム本体やアンチチートシステムは、OSがインストールされているメインストレージ(多くの場合はCドライブ)に保存されています。このストレージ内でファイルシステムのエラーやセクターの破損が発生していると、Riot Vanguardの重要ファイルが正常に読み込めず、システムがコンプライアンス違反を起こしていると誤認されるケースがあります。Windows標準のドライブスキャン機能を用いて、ストレージの健康状態をチェックし、問題があれば自動修復を行いましょう。
まず、エクスプローラーを開き、左側のナビゲーションウインドウから「PC」を選択します。デバイスとドライブの一覧が表示されますので、Windowsのアイコンマークがついている「ローカルディスク (C:)」を右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択してください。
プロパティのウィンドウが開いたら、上部にある「ツール」タブをクリックして切り替えます。エラーチェックというセクションに「チェック」というボタンがありますので、これをクリックします。
画面に「このドライブをスキャンする必要はありません」と表示されることがありますが、潜在的なエラーを発見するために「ドライブのスキャン」を選択して手動スキャンを強制実行します。スキャンが開始されると、システムがCドライブ全体のファイル構造を網羅的に検証し、破損したデータの検出と修復を試みます。完了するまで数分かかる場合がありますが、システムを起動したままでバックグラウンド処理が行われます。
スキャンが正常に終了し、「ドライブは正常にスキャンされました。エラーは見つかりませんでした」といったメッセージが表示されれば、ファイルシステム側の問題はないことが証明されます。もしエラーが検出された場合は、画面の指示に従って修復プロセスを進めてください。
Riot Vanguardの完全再インストールによる根本解決
ここまでの手順をすべて試してもVAN 9003エラーが解消されない場合、問題の核心はRiot Vanguardのプログラム自体が深刻に破損しているか、Windows 11のセキュリティパッチとの整合性が完全に失われている可能性が極めて高いと言えます。この状態に陥った際は、中途半端な修正を試みるよりも、一度アンチチートソフトを完全にPCからアンインストールし、まっさらな状態から再導入するのが最も確実で強力な解決策となります。Vanguardのみを削除しても、ゲームのアカウントデータや戦績、購入したスキンなどが消えることは一切ありませんので安心してください。
まず、タスクバーの検索窓に「コントロールパネル」と入力して開き、表示されたメニューから「プログラムのアンインストール」をクリックします。インストールされているアプリケーションの一覧がアルファベット順に表示されますので、下部までスクロールして「Riot Vanguard」を探します。
「Riot Vanguard」を見つけたら、それを右クリックして「アンインストール」を選択します。画面にユーザーアカウント制御の警告が表示された場合は「はい」を選択し、削除処理を進めてください。アンインストールが完了すると、リストから項目が消去されます。
Riot VanguardはPCのカーネルレベルで動作する特殊なセキュリティソフトであるため、アンインストールを完全にシステムへ反映させるには、PCの再起動が絶対に不可欠です。すべてのウィンドウを閉じ、スタートメニューからPCを必ず一度再起動してください。
PCが再び起動したら、デスクトップにある「Riot Client」のショートカットアイコンをダブルクリックして起動するか、Valorantを通常通り起動しようとしてみてください。Riot Clientが立ち上がると、システムはPC内にRiot Vanguardがインストールされていないことを自動的に検知します。そして、画面上に「Vanguardの再インストールが必要です」といった案内や、自動的なダウンロードおよびインストールのプロセスが開始されます。
再導入の処理が完了したら、もう一度だけPCを再起動するように求められます。画面の指示に従って最後の再起動を行えば、Windows 11の最新のセキュリティ基準に完全に適合した新しいRiot Vanguardがシステムに組み込まれます。これにより、VAN 9003エラーは綺麗に解消され、Valorantの戦場へとスムーズに戻ることができるようになります。
エラー対処時に確認すべき主な設定項目一覧
トラブルシューティングを行うにあたり、各ステップで確認・実行すべき重要な設定ポイントを以下の表にまとめました。作業の進捗確認や、確実な設定が行われているかのセルフチェックリストとして活用してください。
これらの手順を一つずつ確実に実行していくことで、Windows 11環境におけるセキュリティの不適合状態は解消され、ゲームクライアントは本来の安定したパフォーマンスを取り戻します。慌てずにPCの状態を整え、快適なゲームライフを取り戻しましょう。