
Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)で、試合中に突然デスクトップへ戻されたり、Unreal Engineのクラッシュレポートが表示されたりする問題が報告されています。特定のヒーロー、マップ、エフェクトを読み込んだタイミングで発生する場合があり、それまで正常にプレイできていたPCでも起こる可能性があります。
まず確認したいのは、ゲームファイルの整合性、シェーダーの事前読み込み、グラフィックドライバーの状態です。 NVIDIA製GPUを利用している場合は、症状によってシェーダーキャッシュの設定も確認対象になります。この記事では、試合中のクラッシュと一時的なフリーズを区別し、安全に原因を切り分ける手順を解説します。
- Marvel Rivalsで発生するクラッシュとフリーズの症状
- 対処法1:ゲームファイルの整合性を確認する
- 対処法2:シェーダーの事前読み込みを完了させる
- 対処法3:グラフィックドライバーを確認する
- 対処法4:ランチャーの実験的設定を確認する
- 対処法5:NVIDIAのシェーダーキャッシュ容量を比較する
- Unreal Engineのクラッシュが直らない場合
- Marvel Rivalsの診断ツールで情報を収集する方法
- セキュリティ上の注意点:診断ファイルは公開しない
- サポートへ問い合わせる際に伝える情報
- よくある質問(FAQ)
- まとめ:Marvel Rivalsのクラッシュは症状別に切り分ける
Marvel Rivalsで発生するクラッシュとフリーズの症状
Marvel Rivalsでは、試合の途中まで正常に動作していても、特定のヒーローやマップ、描画エフェクトが読み込まれた際にゲームが終了することがあります。
Unreal Engineのクラッシュレポートは、ゲームがどこで停止したかを記録するものです。レポートが表示されたからといって、原因が一つに確定するわけではありません。
また、ゲームやグラフィックドライバーの更新後に発生するシェーダー処理によって、一時的に動作が止まる場合もあります。ただし、数秒程度で復帰するフリーズと、ゲームそのものが終了するクラッシュは区別して調査する必要があります。
| 発生する症状 | 確認する項目 | 優先する対処 |
|---|---|---|
| 試合中に突然デスクトップへ戻る | ゲームファイル、ドライバー、クラッシュレポート | ファイル検証とドライバーの確認 |
| 特定のヒーローやマップでクラッシュする | 該当データの読み込み、シェーダー処理 | ファイル修復とシェーダー事前読み込み |
| 特定のエフェクトで一時停止する | シェーダーの再コンパイル | 事前読み込みとNVIDIAキャッシュ設定の比較 |
| 設定変更後から不安定になった | ランチャーの実験的な機能 | 変更前の設定へ戻して比較 |
| Unreal Engineのエラーレポートが表示される | エラー全文と発生条件 | レポート保存と診断情報の収集 |
なお、ゲームが起動する前に停止する問題は、試合中のクラッシュとは確認手順が異なります。以下は、主にMarvel Rivalsが起動した後に発生する問題を対象としています。
対処法1:ゲームファイルの整合性を確認する
同じマップや読み込み地点で繰り返しクラッシュする場合は、ゲームファイルの欠損や破損を確認します。
ゲームファイルの整合性チェックは、インストール済みデータを検証し、不足または破損しているファイルを修復するための機能です。最初からゲーム全体を再インストールする必要はありません。
確認手順
- 保留中のMarvel Rivalsのアップデートがあれば完了させます。
- Marvel Rivalsを完全に終了します。
- 利用しているゲームプラットフォームのファイル整合性確認機能を実行します。
- 修復ファイルのダウンロードが発生した場合は、すべて完了するまで待ちます。
- ゲームを起動し、シェーダーの事前読み込みが終了していることを確認します。
- 以前問題が発生したヒーローや操作を、練習場または非公開のカスタムゲームで再現します。
ファイルの修復とシェーダーの読み込み完了によって問題が解消した場合は、追加の実験的設定を変更する必要はありません。
対処法2:シェーダーの事前読み込みを完了させる
Marvel Rivalsでは、シェーダーをバックグラウンドで事前読み込みします。シェーダーとは、キャラクターや光、影、エフェクトなどの描画処理に利用されるプログラムです。
シェーダーの事前読み込みが完了する前に試合を開始すると、カクつき、描画異常、クラッシュが発生する可能性があります。
特にゲームのアップデート後やグラフィックドライバーの更新後は、読み込み状況を改めて確認してください。
確認手順
- Marvel Rivalsを起動します。
- ゲーム内に表示されるシェーダーの事前読み込み進行状況を確認します。
- 進行中の場合は完了するまで待ちます。
- 完了後、練習場や非公開のカスタムゲームで動作を確認します。
必要な待ち時間は固定ではありません。実際に画面へ表示されている進行状況を基準にしてください。
また、古い解説記事と現在のゲーム画面では、シェーダーに関する操作項目が異なる可能性があります。
対処法3:グラフィックドライバーを確認する
古いグラフィックドライバーを使用している場合は、GPUまたはPCメーカーの公式サポートサイトから、使用環境に対応するドライバーを確認してください。
Marvel Rivalsの技術FAQでも、プレイ中のクラッシュが継続する場合の確認項目として、ドライバーの状態が挙げられています。
ドライバーの更新後は、ゲーム側でシェーダーの処理が再度必要になる場合があります。更新直後の一時的なカクつきと、継続するクラッシュを区別して確認します。
会社などで管理されているPCについては、ドライバーを変更する前にIT管理者へ相談してください。
対処法4:ランチャーの実験的設定を確認する
Marvel Rivalsのランチャーには、パフォーマンスや互換性に関する設定が用意されている場合があります。
特に、設定を有効にした後からクラッシュが始まった場合は、その機能を無効にした状態と比較することで原因を絞り込めます。
In-Game Performance Optimizationを無効にする
In-Game Performance Optimizationは、CPU側の描画処理に関係するオプションです。シェーダーの事前読み込みとは別の機能であり、クラッシュ対策として有効化する必要はありません。
- Marvel Rivalsを終了します。
- ゲームランチャーを開きます。
- 右上の歯車アイコンから設定を開きます。
- 現在のスイッチの状態をスクリーンショットなどで保存します。
- In-Game Performance Optimizationを探します。
- 以前から有効だった場合のみ、OffまたはXの状態に切り替えます。
- Confirmを押して確定します。
- ランチャーを開き直し、設定が無効のままになっているか確認します。
- ゲームを起動し、シェーダー読み込み完了後に同じ条件でテストします。
この機能を一度も有効にしていない場合は、変更する必要はありません。 テストのためにDownloadやGoなどを使って機能を新たに導入する必要もありません。
設定が勝手に有効へ戻る場合は、その挙動を記録してください。実行ファイルの削除や、隠し起動ファイルの編集は行わないでください。
Disable Compatibility Modeを比較する
ランチャーにDisable Compatibility Modeという設定が表示される場合は、別の切り分け方法として利用できます。
これはWindowsの実行ファイルにある互換性設定とは異なります。また、すべてのクラッシュを修正することが確認された機能ではありません。
- Marvel Rivalsを終了します。
- ランチャーの設定画面を開きます。
- Disable Compatibility Modeを確認します。
- 現在OffまたはXになっている場合は、Onまたはチェックマークに切り替えます。
- Confirmを押して確定します。
- 同じヒーロー、マップ、エフェクトで動作を比較します。
Disable Compatibility Modeは、スイッチをオンにすると、名称にある互換モードを無効にする動作になります。
設定項目が存在しない場合や、すでに有効な場合は変更する必要はありません。
改善しなければ、ゲームを終了してから保存しておいた元の設定に戻してください。
対処法5:NVIDIAのシェーダーキャッシュ容量を比較する
NVIDIA製GPUを使用していて、ヒーローやエフェクトの表示時に短時間のフリーズが繰り返される場合は、シェーダーキャッシュの容量を比較する方法があります。
シェーダーキャッシュは、一度処理したシェーダーのデータをディスクへ保存して再利用する仕組みです。容量を大きくすると、保存できるデータが増える可能性があります。
ただし、この方法は一時的なカクつきに対する比較テストであり、すべてのクラッシュやPC全体のフリーズを解消するものではありません。
NVIDIAコントロールパネルで変更する手順
- Marvel Rivalsを終了します。
- エクスプローラーの「PC」から、Windowsがインストールされているシステムドライブの空き容量を確認します。通常はCドライブです。
- NVIDIAコントロールパネルを開きます。
- 「3D設定の管理」を選択します。
- 「グローバル設定」を開きます。
- 「シェーダーキャッシュサイズ」を探します。
- 変更前の設定値を記録します。
- ディスクの空き容量に余裕がある場合のみ、以前より大きい上限値を選択します。
- 「適用」をクリックします。
- ゲームを起動し、シェーダーの事前読み込み完了後に同じ条件で動作を比較します。
例えば、現在の設定値が小さい場合は、10 GBを比較対象として選択できます。100 GBも選択肢の一つですが、Marvel Rivalsに必須の設定ではありません。
すでに100 GBまたはUnlimitedになっている場合や、システムドライブの空き容量が少ない場合は変更しないでください。
また、シェーダーキャッシュに使われるのはディスク領域であり、GPUのVRAMやPCのRAMではありません。ゲームがインストールされているドライブだけでなく、システムドライブの空き容量も確認する必要があります。
NVIDIAのグローバル設定はほかのゲームにも影響します。比較の途中でキャッシュを削除せず、改善しなかった場合は元の容量へ戻して適用してください。
AMD製GPUやIntel製GPUでは、このNVIDIA専用設定を利用することはできません。
Unreal Engineのクラッシュが直らない場合
ファイル修復、シェーダーの読み込み、設定変更を確認してもクラッシュが続く場合は、エラーレポートを保存して原因を調査します。
EXCEPTION_ACCESS_VIOLATIONが表示される場合
クラッシュレポートにEXCEPTION_ACCESS_VIOLATIONと表示されても、それだけで原因を確定することはできません。
コールスタックと呼ばれる処理履歴の上側にあるエラー情報を含め、最新のレポート全体を保存してください。
レポートを保存する前に関連データを削除すると、サポートに必要な情報が失われる可能性があります。
Out of video memoryが表示される場合
第13世代または第14世代のIntel製デスクトップCPUを使用していて、シェーダーのコンパイル中にOut of video memoryと表示される場合は、CPUの動作安定性が関係している可能性があります。
この条件に該当する場合は、PCメーカーまたはマザーボードメーカーへ、適用可能な安定性対策について確認してください。
なお、NVIDIAのシェーダーキャッシュ容量を増やしても、GPUのビデオメモリが増えるわけではありません。
Marvel Rivalsの診断ツールで情報を収集する方法
クラッシュが解消しない場合は、Marvel Rivalsのゲームインストールに付属する診断ツールを使用し、公式サポートに提出する情報を収集できます。
診断パッケージの作成手順
- Marvel Rivalsを完全に終了します。
- Steamを開き、「ライブラリ」を表示します。
- Marvel Rivalsを右クリックします。
- 「管理」から「ローカルファイルを閲覧」を選択します。
- ゲームのインストールフォルダーを開きます。
- 付属するclient_diagnose.exeを探して起動します。
- 「Analyze」をクリックして処理が終わるまで待ちます。
- 結果フォルダーが開いたら、生成されたdiagnose_…zipを保存します。
別のプラットフォームを利用している場合は、そのプラットフォームからゲームのインストールフォルダーを開いてください。
client_diagnose.exeが見つからない場合は、公式サポートに現在の診断情報収集方法を問い合わせてください。外部サイトから代替の実行ファイルをダウンロードすることは避けてください。
この診断ツールはサポート用の情報を収集するものであり、実行するだけでクラッシュが修復されるものではありません。
セキュリティ上の注意点:診断ファイルは公開しない
Marvel Rivalsの診断パッケージには、システム構成やローカルファイルの保存場所などの情報が含まれる可能性があります。
生成されたZIPファイルをブログのコメント欄、公開掲示板、不特定多数が閲覧できるチャットに添付しないでください。
送信する際は、Marvel Rivalsの公式サポートが案内する非公開の提出方法を利用してください。
また、クラッシュ対策のためにアンチチート機能やWindowsのセキュリティ機能を無効にすることは避けてください。安全性を下げる設定変更は、今回の切り分け手順には必要ありません。
サポートへ問い合わせる際に伝える情報
問題を調査してもらう場合は、CPU、GPU、RAMの構成、グラフィックドライバーとゲームのバージョンを整理して伝えます。
あわせて、どのヒーローやマップで問題が起きたか、特定のエフェクトが関係しているか、ゲームファイルの検証やシェーダー読み込みを実施したかも記録してください。
さらに、ゲームだけが終了したのか、PC全体が再起動したのかを明確に区別します。この違いは、原因を調査するうえで重要です。
一度のテストでクラッシュしなくなっても、複数試合に一度だけ発生するような不定期の問題が解消したとは限りません。以前と同程度のプレイ条件で継続して確認してください。
よくある質問(FAQ)
Q. Unreal Engineのクラッシュレポートが出たら、ゲームの不具合が原因ですか?
必ずしもそうではありません。レポートは停止した場所を記録しますが、ゲームファイル、ドライバー、シェーダー処理など、どの要素が根本原因かを単独で確定するものではありません。
Q. シェーダーの事前読み込みは何分待てばよいですか?
固定の待機時間ではなく、ゲーム画面に表示される進行状況を確認し、完了するまで待ってください。
Q. NVIDIAのシェーダーキャッシュは100 GBにする必要がありますか?
必須ではありません。10 GBや100 GBは比較対象となる設定値であり、システムドライブの空き容量や現在の設定を確認して判断します。
Q. In-Game Performance Optimizationは有効にした方がよいですか?
クラッシュの切り分けのために新たに有効化する必要はありません。以前に有効化してから問題が発生した場合に、無効状態と比較する方法が推奨されます。
Q. ゲームが一度正常に動けば修復完了ですか?
一度の正常動作だけでは判断できません。以前クラッシュが発生したヒーローやマップで再確認し、問題が複数試合に一度しか発生しなかった場合は、継続して動作を確認してください。
まとめ:Marvel Rivalsのクラッシュは症状別に切り分ける
Marvel Rivalsで試合中にクラッシュする場合は、最初にゲームファイルの整合性とシェーダー事前読み込みの完了を確認します。続いて、グラフィックドライバーの状態や、以前変更したランチャーの実験的設定を調べてください。
短時間のフリーズが中心で、NVIDIA製GPUを使用している場合は、ディスクの空き容量を確認したうえでシェーダーキャッシュの容量を比較する方法もあります。
重要なのは、設定を一度に複数変更せず、問題が発生した条件をできるだけ再現して比較することです。 改善しない場合は元の設定に戻し、クラッシュレポートと診断パッケージを保存して公式サポートへ相談してください。
対処の際は公式のツールと配布元を利用し、診断データの公開やセキュリティ機能の無効化を避けることも重要です。