
Windows 11必須化がPCゲーマーに直撃、『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』9月29日配信前に確認すべきPC要件
『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』は2026年9月29日にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに配信される。PC版で大きいのは、リマスター版の新しい最小要件として64ビット版Windows 11とSSDが求められる点だ。Windows 10環境、HDD中心の構成、DirectX 11前提の古い設定で遊んでいるユーザーは、配信前に互換性と保存先を確認しておきたい。
- 『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』でPC環境の確認が急務に
- PC版の最小要件はWindows 11、SSD、DirectX 12へ
- Windows 10ユーザーは「遊べなくなる」のではなく「新バージョンの検証対象外」に注意
- HDD環境はSSD移行を優先、70GBの空き容量も確認
- DirectX 11からDirectX 12への一本化で確認すべきこと
- 既存所有者は無償アップグレードと拡張パックの扱いを確認
- 配信前にPCユーザーが確認する手順
- パストレーシング目的の買い替えは詳細要件待ちが安全
- FAQ
- 『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』はいつ配信されますか?
- 既存所有者は無料でアップグレードできますか?
- Windows 10のPCではどうすればいいですか?
- HDDにインストールしていても遊べますか?
- DirectX 11は使えますか?
- 「追憶の調べ」はリマスター版に含まれますか?
『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』でPC環境の確認が急務に
CD PROJEKT REDが発表した『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』は、単なる高解像度化にとどまらない大規模な刷新として案内されている。環境、NPC、怪物のテクスチャや植生表現の改善、ライティング、レンダリング、レイトレーシングの刷新に加え、PC版ではパストレーシングやDirectX 12ネイティブ対応も予定されている。
この変更で最も影響を受けやすいのは、すでにPC版『ウィッチャー3 ワイルドハント』を所有しているものの、Windows 10やHDD、古いGPUで従来版をプレイしてきたユーザーだ。対象プラットフォームの本編所有者には無償アップグレードとして提供されるが、無償で受け取れることと、自分のPCで新しいバージョンを快適に動かせることは別問題になる。
特に今回の発表では、新しいPC版を利用するには64ビット版Windows 11とSSDを含む更新後の動作環境を満たす必要があるとされている。ゲーム本体の所有状況だけでなく、OS、ストレージ、GPU、メモリ、VRAMまで確認する必要が出てきた。
PC版の最小要件はWindows 11、SSD、DirectX 12へ
PCユーザーが最初に見るべきポイントは、更新後の最小動作環境だ。CD PROJEKT REDは、今後のアップデートに合わせてPC版の最小動作環境を変更する。新しい最小要件として、CPU、GPU、VRAM、メモリ、ストレージ、OS、描画APIが示されている。
| 項目 | 新しい最小要件として示された内容 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 5 2600またはIntel Core i5-8400 |
| GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660またはAMD Radeon RX 5500 XT 8GB |
| VRAM | 6GB |
| メモリ | 12GB |
| ストレージ | 70GBの空き容量を持つSSD |
| OS | 64ビット版Windows 11 |
| 描画API | DirectX 12 |
この表で特に注意したいのは、OSが64ビット版Windows 11になっていること、ストレージがSSDになっていること、DirectX 11が新しいバージョンでは利用できないことだ。従来版を問題なく遊べていたPCでも、これらの条件を満たさなければリマスター版の新しい環境には合わない可能性がある。
また、GPUについてはNVIDIA GeForce GTX 1660またはAMD Radeon RX 5500 XT 8GBが最小要件として示されている一方、パストレーシングなど個別の描画機能に必要なGPUはまだ明らかにされていない。つまり、最小要件を満たすことと、すべての新しい描画機能を使えることは同じではない。パストレーシングを目的にしている場合は、今後公開される詳細な推奨動作環境を確認する必要がある。
Windows 10ユーザーは「遊べなくなる」のではなく「新バージョンの検証対象外」に注意
今回の発表で誤解しやすいのは、Windows 10環境の扱いだ。CD PROJEKT REDは、Windows 10のサポート終了後、同OS上でゲームの動作検証を行わないとしている。ここで重要なのは、新しい最小要件として64ビット版Windows 11が示されている点と、Windows 10上での動作検証が行われないという点である。
そのため、Windows 10のPCを使っている場合は、リマスター版の新しいバージョンを前提にするならWindows 11への対応可否を確認したい。OSだけを入れ替えればよいとは限らず、CPUやメモリ、ストレージ、GPUも同時に条件を満たしているかを見る必要がある。
一方で、新しい最小要件を満たさないPCでも、SteamまたはGOGで以前のバージョンへ戻すことにより、従来版を引き続きプレイできるとされている。この点は、古いPCで遊び続けたいユーザーにとって大きな逃げ道になる。ただし、これは新しいリマスター版の機能を利用する話ではなく、従来版を継続して遊ぶための選択肢として理解しておきたい。
HDD環境はSSD移行を優先、70GBの空き容量も確認
ストレージ面では、70GBの空き容量を持つSSDが必要とされている。SSDの採用については、ロード時間やアセットストリーミング、全体的な動作の改善を図るためと説明されている。
HDDにゲームをインストールしているユーザーは、まず現在のインストール先を確認したい。Windows 11に対応していても、ゲームの保存先がHDDのままだと新しい最小要件とは合わない。SSDが搭載されていても空き容量が不足していれば、配信開始後にインストールやアップグレードでつまずく可能性がある。
確認の流れは単純だ。PCのストレージ構成を見て、ゲームを置く予定のドライブがSSDかどうかを確認する。次に、70GB以上の空き容量があるかを見る。足りない場合は、不要なゲームや録画データ、古いインストーラーなどを整理し、余裕を持った空き容量を作っておく。
ここで焦って大容量の追加パーツを買う前に、自分が本当にリマスター版の新しい描画機能を使いたいのか、それとも従来版を遊び続けられれば十分なのかを分けて考えるとよい。SteamまたはGOGで以前のバージョンへ戻せるという情報があるため、PCをすぐ更新しない選択も残されている。
DirectX 11からDirectX 12への一本化で確認すべきこと
リマスター版の新しいバージョンでは、描画APIがDirectX 12に一本化され、DirectX 11は利用できない。これはグラフィック設定の好みというより、ゲームを起動・描画する土台の変更に近い。
従来版をDirectX 11で安定させていたユーザー、古い設定ファイルやMOD環境を前提にしていたユーザーは注意が必要だ。発表内容ではクロスプラットフォームMODサポートも盛り込まれるとされているが、個別のMODが新しいDirectX 12環境でどう動くかまでは示されていない。MODを多用している場合は、配信直後にいきなり本環境を上書きするより、必要なデータや設定を控えておくほうが安全だ。
DirectX 12ネイティブ対応によって、パストレーシング、レイトレーシングによる髪の表現、グローバルライティングの再構築、新しいシェーディングモデルなどの導入が予定されている。NVIDIA DLSS 4.5、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.0にも対応する。ただし、これらの機能をどのGPUでどの設定まで使えるかは、詳細な推奨動作環境が明らかになっていない。配信前に「自分のGPUなら最高設定で動く」と断定するのは避けたい。
既存所有者は無償アップグレードと拡張パックの扱いを確認
対象プラットフォームで本編を所有するユーザーには、リマスター版が無償アップグレードとして提供される。さらに、本編所有者には既存の拡張パック「無情なる心」と「血塗られた美酒」の無償提供も始まっており、リマスター版にも両作品が収録される。
ここで確認したいのは、自分がどのプラットフォームで本編を所有しているかだ。PC版はSteam、Epic Games Store、GOGに加え、Blizzard EntertainmentのBattle.netでも配信される。すでにSteamやGOGで所有している場合と、今後Battle.netで購入する場合では、管理するストアが変わる可能性がある。
また、PC以外ではPlayStation 5、Xbox Series X|S向けに配信され、PlayStation 5 ProとXbox Play Anywhereへの対応も予定されている。Nintendo Switch 2向けにも2026年9月29日に発売され、初代Nintendo Switch版の所有者についても、デジタル版とパッケージ版の双方に無償アップグレードの仕組みが用意される。
ただし、新拡張パック「追憶の調べ」はリマスター版には含まれない。2027年配信予定の有料拡張パックとして、PC、PlayStation 5、Xbox Series X|S、Nintendo Switch 2向けに別売となる。リマスター版の無償アップグレードと、新拡張パックの購入は分けて考える必要がある。
配信前にPCユーザーが確認する手順
PC版を遊ぶ予定なら、2026年9月29日の配信前に確認しておきたい項目は明確だ。
-
Windowsのエディションとビット数を確認し、64ビット版Windows 11かどうかを見る。
-
CPUがAMD Ryzen 5 2600またはIntel Core i5-8400以上の条件に合うか確認する。
-
GPUがNVIDIA GeForce GTX 1660またはAMD Radeon RX 5500 XT 8GB以上の条件に合うか確認する。
-
VRAMが6GB、メモリが12GBあるか確認する。
-
インストール予定のドライブがSSDで、70GB以上の空き容量があるか確認する。
-
SteamまたはGOGで従来版を続けたい場合は、以前のバージョンへ戻す選択肢があることを覚えておく。
この確認で重要なのは、ひとつの項目だけを見るのではなく、OS、CPU、GPU、VRAM、メモリ、SSD、DirectX 12の条件をまとめて見ることだ。たとえば、GPUが条件を満たしていてもHDD環境なら新しい最小要件には届かない。SSDがあってもWindows 10のままなら、リマスター版の新しい環境としては不安が残る。
パストレーシング目的の買い替えは詳細要件待ちが安全
リマスター版の目玉として、PC版ではパストレーシングへの対応が予定されている。パストレーシングは、シーン内で光が反射や拡散を繰り返す過程を追跡する描画手法で、照明や反射をより一体的に表現できる。
ただし、現時点で明らかになっているのは、新しい最小動作環境であり、パストレーシング向けの推奨GPUや解像度別の動作環境ではない。NVIDIA DLSS 4.5、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.0への対応も予定されているが、各ハードウェアで利用できる描画設定の詳細は公表されていない。
そのため、パストレーシングを最高の目的にしてGPUを買い替える場合は、詳細な推奨動作環境の発表を待つのが安全だ。最小要件は、ゲームを動かすための下限として見るべきであり、最新の描画機能を十分に楽しめる保証ではない。
一方で、Windows 11化やSSD移行は、今回のリマスター版の最小要件として明確に示されている。PCを更新するなら、まずOSとストレージ、メモリ容量、GPUの基本条件を確認し、そのうえで描画機能向けの追加投資を考える順番が現実的だ。
FAQ
『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』はいつ配信されますか?
2026年9月29日にPC、PlayStation 5、Xbox Series X|S向けに配信される。Nintendo Switch 2向けにも同日に発売される。
既存所有者は無料でアップグレードできますか?
PC、PlayStation 5、Xbox Series X|Sなど、対象プラットフォームで本編を所有しているユーザーには無償アップグレードとして提供される。Nintendo Switch版の所有者にも、Nintendo Switch 2版への無償アップグレードの仕組みが用意される。
Windows 10のPCではどうすればいいですか?
新しいPC版の最小要件は64ビット版Windows 11とされている。CD PROJEKT REDは、Windows 10のサポート終了後、同OS上でゲームの動作検証を行わないとしている。要件を満たさないPCでも、SteamまたはGOGで以前のバージョンへ戻すことで従来版を引き続きプレイできる。
HDDにインストールしていても遊べますか?
新しい最小要件では、70GBの空き容量を持つSSDが必要とされている。リマスター版の新しいバージョンを前提にするなら、インストール先がSSDかどうかを確認したい。
DirectX 11は使えますか?
新しいバージョンでは描画APIがDirectX 12に一本化され、DirectX 11は利用できない。従来版の環境を維持したい場合は、SteamまたはGOGで以前のバージョンへ戻す選択肢がある。
「追憶の調べ」はリマスター版に含まれますか?
含まれない。「追憶の調べ」は2027年配信予定の有料拡張パックで、リマスター版とは別売になる。